
こんにちは、桜華シノです。
今回はBeat Saberをもっと楽しく遊ぶための「ライブラリ系MOD」日本語訳をご紹介します。
すべてBSManagerから簡単に導入できるものを中心に、私が普段使っているおすすめも交えてお話ししていきますね。
Beat Saberをもっと楽しむための「ライブラリ系MOD」をまとめました。
初心者でも分かりやすいように、どんな時に使うのか・おすすめ度も添えて解説しています。
Libary(演出・特殊な譜面・配信・触覚デバイス)
⭐ CustomJSONData(おすすめ!)
譜面(.json)の曲・難易度・ノーツ/壁/ライト各要素にcustomData
を付与し、独自のイベント型も読めるようにする基盤ライブラリ。ChromaやNoodle Extensions等がこの追加情報を解釈して、色替え・アニメ・環境制御などを実現する。通常のデシリアライズ処理を置換して拡張JSONを読み込む仕組みで、利用者は導入するだけでOK。多くのmodchart譜面で必須依存。
⭐ websocket-sharp(おすすめ!)


C#製のWebSocket実装DLL。Beat Saberの「HTTP Status」など、ゲームのスコアや進行状況をWebSocket/HTTPで配信する連携系MODが依存しており、オーバーレイやボットからリアルタイム参照が可能になる。自身はUIや設定を持たない低レベル依存で、他MODに同梱/併用されることが多い。
protobuf-net
Beat Saberの各種プラグインが構成やスコア情報を軽量・高速にやり取りするために使う.NET実装。Custom Avatarsなど有名Modの必須依存で、譜面データ・スコア履歴・外部連携の保存/転送を低負荷にします。PBOT(Personal Best Over Time)など、統計系Modの内部でも採用例があります。
Song DetailsCache
BeatSaver上の膨大な曲情報(譜面数、星/難易度、アップロード日時等)をローカルに保持し、高速な検索・フィルタを可能にする支援MOD。BetterSongSearch等がこれを利用し、即時に一覧反映できる一方、キャッシュ特性上“数時間以内に投稿された新曲”は検索対象外になる場合がある。
⭐ FFmpeg(おすすめ!)
Replay/Render系が動画を書き出す際の実行エンジン。単体で見た目の変化はありませんが、MODから呼び出されてエンコード・音声合成・トリム等を担当します。導入先のパス指定を求められたり、Beat Saber向けに“同梱版FFmpeg”が依存として配布されるケースも。
リプレイの録画/レンダー手順で頻出の実用ツールです。
LookupID
ChromaやNoodle Extensionsの導入時に併せて必要になる軽量依存。演出処理で参照されるオブジェクトのID解決に関わるコンポーネントで、単体では見た目やスコアに影響しない。modchart系譜面を遊ぶ環境を整える目的で、Heck系一式と同時導入が推奨される。
LeaderboardCore
Beat Saberに独自のスコア板を組み込みたいMODが使う共通ライブラリ。Zenject経由で登録し、スコア送受信やUIフックを統一手順で扱える。単体で設定画面は持たず、BeatLeaderなどスコアサービス系MODの同梱依存として配布されることが多い。更新時は導入元のリリースに合わせて差し替え推奨。
⭐ yt-dlp(おすすめ!)
※Beat Saber用の“MOD”ではなく外部ツール。配信素材づくりのワークフローで、サイト規約を守りつつ動画/音声・字幕・メタデータを取得し、FFmpegと連携して素材化できる。Cookie連携や品質指定、チャプター抽出などが強力で、ハイライトや解説動画の下準備を自動化可能。
bHaptics
bHapticsデバイス(TactSuit/Tactosy等)へ、斬撃・壁ヒット・音楽キューに応じた振動を送るBeat Saber向け実装が公開済み(例:Musical/Functional)。拍やノーツ判定に合わせた触覚演出で没入感を高められる。導入時は対象ゲーム版と依存関係の確認を。
CatCore
配信向けMODが共通利用するTwitchクライアント/ポータル。Beat Saber起動でローカル設定画面が立ち上がり、Twitchログイン・チャンネル選択・各種トグルをブラウザ上で設定できる。これを土台にチャット表示、曲リク、ポイント連携等のモジュールが動作。
単体ではUI最小限で、依存先の配信系MODと組み合わせて真価を発揮。
CameraUtils
配信カメラや演出系で“何をHMDだけに映すか/配信だけに映すか”を安定制御するためのユーティリティ。GameObjectレイヤーの取り扱いとレンダリング変更を共通化し、表示衝突を回避しやすくする。PC/Quest双方に実装があり、依存として追加するだけで導入可能。
MessagePack
Beat Saber周辺MODが設定保存・ローカルキャッシュ・プロセス間通信を軽量に扱うために採用する高速バイナリシリアライザ。JSONより小さく、LZ4圧縮にも対応。大量の曲メタやランキング情報を扱う場面で負荷と待ち時間を削減。Unity/IL2CPP対応のC#実装をNuGetから導入して属性ベースで直列化する。
AssetBundleLoading Tools
Beat Saberで外部のモデル・エフェクトを安全に読み込むための土台。特に1.29以降の「Single Pass Instanced」移行で壊れた旧モデルを、.shaderbundle
を介して修復・自動更新できるのが強み。UserData/AssetBundleLoadingTools/ShaderBundles
に配置して機能し、Custom AvatarsやVivify系の演出読み込みでも事実上の必須依存になっています。
XR Hands
Beat SaberのOpenXR環境で“手指の骨格データ”を扱うためのUnity公式API。プレイヤーが個別に入れるMODではなく、実際にはOpenXR Hands等が供給した手データを、アバター表示系MOD(例:Custom Avatars)が利用する際の土台になります。XRHandSubsystem
経由で指関節の位置/回転が更新され、OpenXR移行により活用しやすくなりました。
OpenXR Tracker Profiles
VIVE Trackerなど外部トラッカーをOpenXR経由で認識させる“入力プロファイル”。Custom Avatarsのフルトラ機能では本プロファイルが必須(オプション依存)で、腰・足などの割当やキャリブレーションが有効化されます。未導入だとアバター設定項目が灰色になる事例も報告あり。
Final IK
RootMotion製IKスイート。Beat SaberではCustom Avatarsが依存しており、頭・手(コントローラ/指)・外部トラッカーから“身体ボーン”を解く役割を担います。足裏の接地や上半身のねじれ抑制などで見た目の安定に寄与し、スコアや判定へは影響しません。
更新時はCAのリリースで案内される対応版(同梱/指定)を使うのが安全です。
OpenVR API
OpenXR時代の現在も、SteamVRトラッカー表示や一部フルトラ環境の互換目的で使われることがあるAPI。Custom Avatarsでは「コントローラ/トラッカーのモデルをゲーム内に表示する」オプション依存として案内されるなど、OpenXRに移行したPC版でも補完用途が残っています。
OpenXR Hands
OpenXRの“Hand Tracking”拡張をBeat Saberへ橋渡しする指トラッキング供給系。Custom Avatarsではこの入力から“指の曲げ/開き”を受け取り、手の表現力を大幅に向上させます(任意依存)。内部ではXR Hands系APIを用い、OpenXRランタイム上で動作。
導入自体は必須ではありませんが、アバター表現を重視する人には有用です。
OpenXR Feature Manager
UnityのOpenXR機能/プロファイルを有効化・管理する“設定ハブ”を指す用語で、プレイヤーが入れるBeat Saber用MODではありません。Beat Saber本体のOpenXR移行によって、この層で手トラや各デバイスの対応が管理されます。ユーザー側は“使用するOpenXRランタイムの選択”を適切に行えばOK(機能自体はゲーム側で有効化済み)。
BSAssetLib
カスタムモデル(セーバー/ノーツ/プラットフォーム/アバター等)のアセットやテクスチャを効率的に扱うための基盤。AssetBundleLoading Toolsと組み合わせ、作者が作ったAssetBundleを安定して配布・読込できるようにする“裏方”です。導入は主に開発者・Mod作者向けですが、利用Modの安定化に寄与します。
DiscordCore
DiscordのRich Presenceに曲名・難易度・進行状況などを表示する系のModが依存するライブラリ。具体例としてBeatSaberPresence等があり、「いま何を遊んでいるか」を詳細にDiscordへ反映できます。Mod Assistantでも用途説明がされており、配信者やフレンド周知に便利です。
Dynamic Bone
Custom Avatarsの必須依存として知られるUnity用物理アセット。腕や上半身だけでなく、髪・スカート・アクセサリなどに自然な揺れを与え、没入感を高めます。Beat Saber用アバター制作ガイドでも利用が前提となっており、フルトラ環境では見た目の説得力が大幅に向上します。
⭐ Heck(おすすめ!)
Aeroluna制作の拡張フレームワーク。マッパーや演出系Modが高度な表現を実現するための土台で、手やノーツの基礎プロパティ拡張、演出制御の追加、バージョン更新への追随などを担います。Noodle/Chroma系と合わせて“動く・魅せる”譜面の世界を支えるコア技術です。
まとめ
ライブラリ系MODは、他のMODを動かすための「裏方」が多いです。
普段は意識しませんが、特殊な譜面・配信・触覚デバイス・フルトラなどを使いたいときに欠かせません。
私も普段はあまり触らないのですが、動画や特殊譜面を遊ぶときはFFmpegや CustomJSONData が大活躍しています。初心者の方も「おすすめ」と書いたものから導入してみると分かりやすいと思います!
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